ウサギ膠は、ウサギの皮革より得られるコラーゲンに多く含まれており、皮革を煮出し、加水分解してつくる。
45℃以上の温湯で湯煎すると溶解して、「膠水」が得られる。
膠水は接着剤や地塗り塗料のバインダーとして使用される。
ウサギ膠以外に、コラーゲンの原料により鹿膠、三千本膠、魚膠
骨膠、洋皮紙膠などがある。
ウサギ膠は接着力は中程度だが、もっとも柔軟なバインダーとしてテンペラ画等の白亜地や石膏地に使用される。
45℃以上の水で溶けはじめ、60℃程度が使いやすい粘度になる
80℃以上に過熱してしまうと急速に変質して接着力が弱くなるので注意。
[溶解法]****************
[処方例]****************
[参考例]
白亜地塗料[吸収性地]処方例
スペイン白 1
酸化チタン 0.3
膠水(10:1) 1
※白亜地塗料は、必要に応じ水で薄める
※白亜・酸化チタンの比率は白さの好みにより、変えることが出来る
※白亜地塗料は、テンペラ・混合技法の下地師とて有用です。